裏話Part.5 2021年ロサンゼルス出張の時のこと

28

気付けば今年初の記事になります。申し訳ない…

2021年のロス出張の内容もなんと4年が経ってしまいました。どんだけ引っ張るんだ…って。

オリンピック・ワールドカップ並みのお待たせ感。←待ってないか(笑)

では早速その時のことを書いていきます。

 

あの時を振り返るとコロナが収束に向かっていた頃だが、トム夫妻に迷惑をかけてはいけないと思い、当時普段しないマスクを二重にしてト会うことにした。かといって、こちらの意図とは逆の意味で捉えられてしまわないかと心配したのも懐かしい。(自覚症状なしでこちらが菌を持っていれば相手に感染させてしまう可能性があるため、その意味で二重のマスクだったが、トム夫妻から菌をもらわないようにしているようにも見えてしまう…)。

当時はコロナによる自粛が解禁するような兆しもあり、今後の創作活動や作品供給についてだけではなく、今後トム・エバハート展をどのように展開していくかという相談をしに行ったのも事実である。

当日、我々を担当しているダニーと故ダニエル、いつも通訳をお願いしているレイコさんと毎度使うレストランで先に打ち合わせを開始。

その日、故ダニエルは他ギャラリー(BLUE OCEAN GALLERY)との打ち合わせでフロリダにいた為、参加は出来なかった。「ダニエルが一緒にドジャースの話をしたかったと言っていた」とダニーから笑顔で言われたが、今となっては、たわいもない会話も本当に貴重だったと思う。数少ない大好きな外国人の1人だった。【※いつになるか分かりませんが、今年フロリダの個展に行って来た話もしますね。】

ミーティングを開始してから、当時版画の供給がうまくいっておらず、作品を楽しみにしてくれている日本のファンに対して本当に申し訳ない現状が続いたことをダニーに伝えた。その時にはもう版元の制作所も再開し、もう心配しなくても大丈夫とお墨付きも貰えて一安心。

またマスクの話だが、通訳のレイコさんから「もう良いんじゃない!一部のレストランだけだよ」と言われ、なんだかホッとしたのと同時に(大丈夫かなぁ〜??)と複雑な心境になったのも覚えている。確かに街を歩いていても、全くと言って良いほどマスクをしてる人がおらず、逆にマスクしている方が恥ずかしいというような(本来アメリカはマスクは重病患者がするもの)状態だった。

 

そして、トムに直接聞く予定だった今後の創作活動もダニーからフライングで話があり、「おぉぉ〜(トムじゃなくてダニーが言うんかぁ〜い笑)」という感じになった。当時の新しい会報誌をもとに談笑が続き、いよいよトム夫妻の登場。

約1年半ぶり、ラスベガスの個展以来の再会だ。たしか、あの時ラスベガスからサンタローザ経由で日本に戻った後に海外渡航禁止になり、作品供給、ツアー全てが中止。トム展初の1ヶ月展示会中止もあった。なんとか乗り切ったのも懐かしい。前にも言っていたトム展の危機の一つであった。

 

「ハァ〜イ!」となんとも言えないフランクな再会、これこそがトム夫妻。まずはお土産、奥様の大好きなお菓子をプレゼント。子供が大好きなお菓子を与えられたかのような喜びのサムズアップ!最高の喜びの表情でした。※YouTubeに動画あり▶︎https://youtu.be/j6Ny_jHmwP8?si=kPLOgOCo7TKC-s8K

 

最新号の会報誌を説明し、「ここは何処の会場なの?」とか「このレイアウトも良いね」とか、「デザインが良いね」とお褒めの言葉が連発。雑誌の編集に関わっている清都課長も誉であろう。

早々に言われたのがマスク外して良いよ!でした。なんだか気にしていた我々は「キョトン…」

レイコさんは「ねっ!」と…

 

トムも自粛していたタヒチへの渡航解禁で、バンガローから見る景色をタイトルにした『ROOM WITH THE VIEW』という作品について語ってくれた。常に目に入るものをアートで表現し、世界中の人に伝えようとしていルのだなと改めて感じつつ、その中には政治的思想やプライベートなど、生きていることの全てを盛り込んで描かれている。心配だった大勢で参加するツアーの開催も、心置きなくオッケーをいただいた。この時も双方気持ちよく打ち合わせをし、これからのトム・エバハート展を運営していく活力をもらえた。

細かい話はいっぱいあるがこの程度にしておこうと思う。裏話というような内容になるか分からないが、綴っていこうと思う。今回はこの辺で…

 

 

 

定番になりつつあるが次回は「?」 To be continued…

 

執筆者プロフィール

M・I
M・I
日本で最もトム・エバハートを知る男。アトリエツアーをはじめトムさんについてはお任せください。

最近の投稿

関連記事

カテゴリー