アートの時間「DIC川村記念美術館」
みなさん、こんにちは!
今回のトム・エバハート・サロンは学芸員資格を持っている私がおすすめの美術展についてご紹介するコーナーです。
2025年が始まりましたね!!
寒い日が続きますが、今年もみなさまにとって素敵な年になることを願っております♡
私は今年も変わらず、さまざまなアートに触れたいと思っておりますので、引き続きアートの時間をちょこっと暇な時間などに読んでいただけたら幸いです。
第8回目は『DIC川村記念美術館』(千葉県佐倉市)をご紹介したいと思います。
実は1990年から開館以来35年にわたり運営してきたDIC川村記念美術館は、今年の4月1日に休館することを発表されていました。
しかし、数々の素晴らしい貴重な作品たちが所蔵されているということから署名活動が始まった美術館なのです。
著名なアートコレクターとしても知られる前澤友作氏も「もしコレクションを売却するなら、数々の名作が日本から出ないように、まずは日本の買い手にアプローチをして欲しい」とXに投稿もしています。
私もおうちから少し遠いのでなかなか行けず仕舞いだったのですが、休館と聞き、急いで朝8時に起きて行ってきました💦
さて、DIC川村記念美術館にはどんな作品を所蔵しているのか。
主に17世紀のレンブラントによる肖像画、モネやルノワールら印象派の絵画から、ピカソ、シャガールなどの西洋近代美術、そして20世紀後半のアメリカ美術までを幅広く所蔵しています。
最後ということで美術館のコレクション展だったのですが、初めから有名な巨匠たちの絵が飾られていました。企画展ではないのに凄いなぁと感じました。
そんなさまざまな巨匠たちの作品のなかで美術館のメインのひとつとなっているのが、ロスコルームと呼ばれるマーク・ロスコの〈シーグラム壁画〉です。
マーク・ロスコとは、アメリカの画家です。
作品の特徴としては、線や形、幾何学的な構成は使用しておらず、キャンバス全体を少ない色数で、そして大きな色彩の面で埋め尽くすスタイルとなっています。
ロスコは鑑賞者に訴えかけるために、生や死などの要素を意識しているため、作品を鑑賞した人は何か深い精神性を感じずにはいられないといわれています。
DIC川村記念美術館には世界にたった4か所しかないロスコルームという彼の作品のみで出来上がった空間があるのです。
その空間に入って長い間作品を見つめていたら、いい意味で具合が悪くなってしまいました。圧倒されたのかもしれません。
みなさんもトムさんの作品を飾っていらっしゃるのでお分かりだと思うのですが、本当に絵をお部屋に飾るだけで、その場所の空気が変わりますよね。
絵を飾る魅力は限りないです!!
みなさまもぜひDIC川村記念美術館がフィナーレを迎えるということで行ってみてください!!!
また、今回のブログ記事からわたしと一緒に暮らしておりますワンちゃんの写真をのせていきたいと思います。
ワンちゃんの癒しの力も限りないですね♡ワンパワー!!
以上アートの時間でしたー!
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